2025年12月17日
Santec AOC Research Fellowship 2025 — 採択者決定のお知らせ
santec AOC 株式会社(以下、santec AOC)は、このたび「Santec AOC Research Fellowship 2025」における採択者を決定しました。本フェローシップは、研究者が光学技術を活用して科学研究や開発を推進できるよう支援することを目的としています。
フェローシップ概要
- Santec AOC Research Fellowshipは、研究者が光学技術を活用できるよう支援するプログラムです。採択者には、希望する空間光変調器モデルを無償で提供いたします。
- 研究分野・国籍・年齢・性別を問わず、あらゆる研究者が応募対象となります。
- 採択後は、提供された空間光変調器を用いた研究論文において「santec SLM」の記載、事例研究やインタビューへの協力、あるいは santec 主催ウェビナーでの発表のいずれかを条件としています。
採択者の決定について
このたび、応募期間(2025年4月1日〜2025年9月30日)に寄せられた申請の中から厳正なる審査の末、1名の採択者を決定いたしました。
採択者情報
Vladislav Gavryusev, PhD, Assistant Professor
フィレンツェ大学 物理・天文学部
Via Giovanni Sansone, 1 — 50019 Sesto Fiorentino (FI), Italy
Website: https://quantumgases.lens.unifi.it/exp/yb
採択者のコメント:
自己紹介
私は、超冷却イッテルビウム原子を用いた量子シミュレーション研究に取り組む研究グループの一員です。私たちは、欠陥のない高い制御性を備えた環境で、強相関電子系を模擬するために光格子を用いています。
応募の動機
今回 Santec Fellowship に応募した理由は、最新鋭の santec製 SLM が、私たちの実験装置における“最後に欠けている要素”であり、多様な格子構造を柔軟に設計するために不可欠だったためです。これまでは静的な光学系を使用していたため、生成できる格子構造は限られた単純なものに制約されていました。santec SLM-210 を導入することで、これらの制約を克服し、完全にプログラム可能で、さらには動的に調整可能な光ポテンシャルの実現へと進むことができます。
提供される SLM を用いた研究内容
この SLM を用いて、二次元格子の任意のトポロジー(正方格子、長方格子、三角格子、六角格子、Lieb 格子、Kagome 格子など)を生成する予定です。また、その格子間隔をサブミクロン領域(Bose-Hubbard や Fermi-Hubbard モデルのシミュレーションに適したスケール)から、高忠実度な単一原子検出を通してシミュレーション結果を読み出すのに最適なより広い距離スケールまで調整できるようになります。
将来の展望
さらに、この SLM の高いリフレッシュレートと優れた位相安定性により、単一実験の中で制御された準断熱的な格子ランプや幾何構造の変化を実現することが可能となり、新たな領域での実験への道が開かれます。
今後について
Santecは、今後も研究者の皆様の研究活動を支援する様々なプログラムをご用意してまいります。最新情報やプログラムの詳細については、ぜひお問い合わせください。

